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支部長挨拶

2011度有機合成化学協会・関西支部長 川端猛夫

  有機化合物の構造にはその物性や生物活性発現を担う情報が埋め込まれています。化合物の設計と合成が機能性物質や医薬品開発の鍵を握る所以です。このように有機合成化学は「作る」ことを起点として、その用途を主目的とする研究・技術分野の発展に不可欠です。一方で、「作る」ことそのものを帰結として、分子の反応性を掘り下げ見極める基礎有機化学も有機合成化学のもうひとつの柱です。近年は前者に力点が置かれがちですが、両者は有機合成化学の両輪としてフィードバックしながら互いに進化・深化し合うものと思います。
 このように魅力あふれる有機合成化学の発展に関西はこれまでも先導的役割を果たしてきました。これからもその歩みを力強くすべく、有機合成化学をキーワードに関西の大学、研究機関、産業界の交流を深め、会員の維持増加と各種行事の充実に世話役として努めていきたいと思います。皆様方のご支援とご協力をお願い申しあげます。

2011年度有機合成化学協会・関西支部長
川端 猛夫

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